SHARE Karte 導入事例紹介 No.1 

医療法人昭仁会 小川外科 様(大阪府富田林市) 
SHARE Karte 導入時期:2024年6月 

大阪府の南東部、富田林市(とんだばやしし)の郊外に1990年、開院した医療法人昭仁会小川外科は19床の有床クリニックです。
外科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科、リハビリテーション科を標榜するほか、随時内科医の診療も行い、30年以上にわたって地域の健康維持を担う「かかりつけ医」の役割を担っています。
理事長で整形外科医の小川智永先生と、総務課・情報管理主任の中原満見様に電子カルテを導入する意味とSHARE Karte採用の経緯を伺いました。 

(小川先生)
先代から私が院長を引き継ぐ時に紙カルテから電子カルテへの変更をしました。
以来、そのカルテを約7年間使ってきて、今回初めてシステムを入れ替えました。 

(中原様)
前システムの更新時期が迫り、ちょうど1年前の2023年6月頃からシステムはそのままでサーバーの更新などを行うか、新しいシステムに切り替えるか、という議論を始めました。 

(小川先生)
端的に費用面です。導入時のコストが魅力的でした。あとは一見しての使い勝手ですね。
電子カルテはメーカーごとに大きく使い勝手が異なっていて、メーカー、システムを変えればごろっと変わりますが、それは医療機関側で対応していかねばならないと思います。
現代の医師であれば、その変化には対応できるのが当然とも思いますし。 

(中原様)
クリニックでリハビリテーションや手術を受ける患者さんが増え、そのカルテも増えていく中で、前システムではリハや手術のカルテが運用しにくい、という問題がありました。
市場にはリハビリテーション科専用の電子カルテも存在するので、それも検討したのですが、SHARE Karteなら汎用システムですけどリハや手術用のカルテも専用システムと遜色ない使い勝手で運用できそうだ、というのが大きな決め手になったと感じています。
それが比較的リーズナブルに実現できるという点も大きかったです。 

(小川先生)
いいな、と思っているのは、導入時の費用が比較的安価なのに大学病院など規模の大きな病院で使っている電子カルテと近い機能を持っているな、という点ですね。機能が豊富ということかと思います。 

(中原様)
実務面で割と大きなことなのですが、Word、Excel、PDFなどの文書をカルテに紐付けて登録できる、という機能が待ち望んでいたのでありがたいですね。
前システムでは画像以外のファイルを登録することができなくて、困っていました。
これに限らず、SHARE Karteはこちらの要望を柔軟に取り入れて改善してくれる印象です。 

また、システムを入れ替えたことで長年の懸念だったペーパーレス化が大きく進みました。前システムが院内のすべてのオーダーに対して指示箋を出すようになっていたのですが、今回のリプレイスでそれを変えることができました。紙を減らすということはずっと掲げていたのですが、リプレイスのような大きな出来事がないと、指示箋を大幅に減らす、などの大きな業務改善はなかなかできないと思います。 

(小川先生)
今、電子カルテのメーカーがものすごく増えていて、製品がどんどん出てきています。なので数が多すぎて機能を比較しようにもなかなか難しい。
特に実際に触れたこともない製品を評価して決める、というのはかなり困難です。
「使ってみないとわからない」が本音なんですが、そんなことを言っているといつまで時間がかかるかわからない。その間にも前システムのリプレイスの期限が迫ってくる、という感じで、時間に追われる感覚は強くありました。 

最終的にも細かい機能の使い勝手は導入してみないとわからないと思います。するとある程度デモ機などで触らせてもらって、踏ん切りをつけて決めるしかありません。その時に導入時のイニシャルコストが安いというのは、後押しになりました。 

(小川先生)
紙カルテを電子カルテに切り替えないという選択肢はあり得ません。
医療機関では医師以外にも多くの職種の人が働いていて、その人たちの仕事の土台になるのがカルテの内容です。
昔の紙カルテ時代は、ドイツ語でカルテを書く先生がいたり、強いくせ字の先生がいたりして、カルテの内容を読み解く作業がすごく大変でした。
電子カルテにすることで、情報が一元化し、読み解き作業が不要になります。そうすれば、オーダーの取りこぼしが減り、診療点数もきちんと取れるようになります。
システム上にチェック機能があるので、人力でレセプトをチェックするための人件費が削れますし、医事課の人材教育に費やす時間も圧縮できます。電子カルテは高額ですが、全体的なコスト削減効果は非常に大きいと思います。 

【医療機関プロフィール】 

医療法人昭仁会 小川外科 

所在地 :〒584-0036 大阪府富田林市甲田3丁目10-2 
電話  :0721-24-8686 
診療科目:外科・整形外科・耳鼻咽喉科・眼科・リハビリテーション科(ほか内科、脳神経外科の診療も実施) 

医療機関よりメッセージ:
当院は、南河内地域全般から二次救急告示医療機関として、年間200件を超える救急の受け入れを行っています(令和5年度実績)。
手術室では、整形外科(270件)・眼科(330件)等の手術を行っており、入院~退院~リハビリ、在宅・介護支援等、患者様の環境に合わせた医療・介護のサポートを行っています。 
医療・介護のサポートをしていくのに、患者様の情報を、患者様・ご家族様、関連施設・当職員で共有・連携していく事の大切さがあり、電子カルテを活用していく事が大事だと考えています。